本会が元会員に対して「医療過誤原告の会」の名称使用禁止等を求めた裁判で、会の主張が認められ全面勝訴となりました。

東京地裁

本日21日、東京地裁で、会が元会員の高橋弘子に対して提起していた裁判(平成18年(ヮ)第815号)の判決があり、東京地裁は高橋弘子に対して

  • 「医療過誤原告の会」の名称使用の禁止
  • 流用した金銭の賠償およびその他資産の会への返却

を命じました。また仮執行も認められ、本会の全面勝訴となりました。

これまでの経緯

医療過誤原告の会は1991年の設立以来、順調に運営されてきましたが、2代目会長の久能恒子氏の死去と前後し、元会員である高橋弘子が、会の許可を得ず無断で「医療過誤原告の会」の商標を、特許庁に個人名義で登録する事件が起こりました。

その後、高橋弘子は(自身が管理を任されていた)ホームページ上の会の規約を無断で書き換え、自らを会の代表と名乗りました。会はそのような勝手な行為を止めるよう求めましたが聞き入れられず、東京地裁に提訴していました。

上記のような経緯で会が混乱したこともあり、近年まで、本会の活動は低調なものとならざるおえませんでした。会運営の問題により、会員の方々にはご迷惑をお掛けすることになってしまい、大変申し訳ございませんでした。本判決を契機に、会の活動を再び活性化させていく予定です。

高橋弘子は、個人名義で「商標」を取得したことから分かるように、本会および医療事故被害者を自身のビジネスとして利用しようとしていたと考えられます。今後このような被害者をもてあそぶような動きには断固とした態度で臨んでいきます。

皆様ご協力よろしくお願いします。

 

医療安全調査委員会(死因究明制度)の早期設立を求める要望書の提出および記者会見を行いました

080514102

本会「医療過誤原告の会」に加えて、「医療事故市民オンブズマン・メディオ」、「医療情報の公開・開示を求める市民の会」、「医療の良心を守る市民の会」、「陣痛促進剤による被害を考える会」、「東京女子医大病院 患者家族連絡会」の計6団体は、本日(5月14日)医療安全調査委員会の早期設立を求める統一意見を発表し厚生労働省に提出、および記者会見を行いました。

( ※各社報道記事  共同通信毎日新聞

医療従事者の方々へのお願い

医療行為により予期せぬ被害が起こり、病院の説明に納得が出来ない場合、医療事故の被害者としては、現在原因調査のための専門機関がない以上、警察にその役割を期待するほかありません

しかしながら、医療の素人である警察は、そのような被害者の期待に応える能力を持ち合わせていないうえ、医療者側からは、病院への警察の介入が「委縮医療につながる」との指摘がなされています。

医療者を中心としたピアレビュー(同業者による審査)をもとに、公正に原因調査行う機関が出来ることで、上記問題は解決できます。これは患者のみならず医療者にとっても大きなメリットです。

本会としては、医療者の皆様にも、そのようなメリットを踏まえ専門機関の設立に積極的に賛同されることを期待しています。

医療事故の原因究明の為の機関を、早急に設立ことを求めるパブリックコメントを厚労省に提出しました

厚生労働省殿

医療過誤原告の会

(医療事故による死亡の原因究明・再発防止等の在り方に関する)第三次試案は、第二次試案より医療側に大幅に配慮した内容で、事故の原因究明が同僚審査の偏向を排して公正に行なわれるか、はなはだ危惧する心配がある。

しかしながら、医療被害者は長年にわたって、医療事故の原因を調査する公的機関の設立を強く望んでおり、医療過誤問題が社会問題として注目されはじめた、1999年の横浜市立医大患者取り違え事件から数えても、既に9年もの歳月が経過している。 そのような経緯を考えれば、これ以上懸案を先送りすることは、決して許されるものではない。

医療過誤原告の会は医療被害者の団体として、この第三次案をもとにした、医療事故の原因究明・再発防止の為の仕組みを、早急に作ることを強く求めます。

関東地区会員集会が開催されました

5月11日(日)に東京都目黒区の中小企業センターにて関東地区会員集会が開催されました。

当日は、医療問題弁護団から木下正一郎弁護士を招き、「医療安全調査員会設立の情勢と問題点」と題し講演して頂いたほか、会員同士の情報交換や活動報告なども行われ、大変有意義なものとなりました。

?参加して頂いた皆様、ありがとうございました。

医療過誤原告の会・関東地区会員集会のお知らせ

日時:5月11日(日)13:30~16:30
場所:東京都目黒区中小企業センター会議室
(東京都目黒区目黒2丁目4-36)JR目黒駅徒歩10分

地図

内容:
・講演 「医療安全調査員会設立の情勢と問題点」
木下 正一郎 弁護士
・会員交流(医療事故・裁判報告)

ぜひご参加お願いします。

「医療崩壊」(出版 朝日新聞社)の著者、小松秀樹氏への公開質問

平成20年4月1日

「医療崩壊」著者
小松 秀樹 様

前田 経一
(医療過誤原告の会)

「医療事故被害者とクレーマー」に関する質問について

拝啓

時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。突然の質問をお送りする非礼をお許しください。

私は前田経一と申します。医療事故被害者の集まった団体である「医療過誤原告の会」の事務局長を務めており、医療事故問題に関心をもっている者です。

今回、質問をお送りしたのは、小松様の執筆された本である「医療崩壊」の記述に関してお尋ねしたいことがあったからです。

つきましては、ご多忙とは存じますが、次頁の質問・回答欄にご記入の上、本年4月末日までにご返送して頂ければ幸いです。

本質問は、誠に勝手ながら「医療過誤原告の会」の公式サイトにて、公開質問という形で公表する予定です。小松様より頂いたご回答も併せて公開させて頂きたいと考えております。

お手数をお掛けして誠に申し訳ありませんが、ご理解いただき何とぞよろしくお願い申し上げます。

敬具

1、「医療崩壊」の「医事紛争の当事者には…本当の被害者も存在するが、それよりもクレーマー型の当事者の方が多く」(33p)という記述に関して質問します。

現在も「医事紛争の患者側当事者にはクレーマーが多い」という認識をお持ちですか?

[  1、現在もそう考えている。   2、現在その様に考えていない  ]

2、「医療崩壊」の執筆において、「医事紛争の患者側当事者にはクレーマーが多い」とされた根拠をお答えください。

[                                           ]

以上

会費・寄付の振込先口座が変更

会の口座が以下のように変更になりました。

銀行振込先

銀行: りそな銀行 目黒駅前支店
口座: 普通口座 1934242
名義: 医療過誤原告の会 ( イリヨウカゴゲンコクノカイ

郵便払込先

口座番号: 「 00140-3-561450 」
加入者名: 「 医療過誤原告の会 」

今後、寄附や会費の納入の際は、この口座にお願いします。