NHKニュースウオッチ9・救急医療特集第4回 4/18報道のご報告

3/27のニュースウオッチ9で「医療訴訟で救急医療萎縮」報道があり、

その内容は、事実ではなく、医療事故被害者を傷つけるものだとして、

原告の会は、他の被害者団体とともに、

NHKニュースウオッチ9編集責任者に抗議し、適切な取材と対応を求めました。

私たち医療事故被害者からの申し入れを受け止め、4/18に、

第4回目の特集報道がおこなわれました。

番組を観た、原告の会々員・Tさん(福岡)の感想を紹介します。

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本日NHKニュースウォッチ9を見ました。

メール連絡がございましたので、関心を持ってみました。

医師が医療訴訟を恐れている実態、

本来のあるべき医療に向かおうと努力している病院などの取材、

また医療被害に遭われた方の心の内面などが取材されており

大きなメッセージだったと思いました。

病院の体質によって医療過誤を隠す病院、隠さない病院があると

思いますが、今日のようなメッセージが発信されることによって

次第に良い方向へと繋がっていくような希望を感じました。

医療過誤を特別なこととしてではなく、身近におこることとして

国民みんなで考えていく必要があるというメッセージだったように感じました。

あきらめずに発信していく意志が大事だと思わされました。

ありがとうございます。

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医療被害者=クレーマー等と誤解を与えるような記事や報道が根強くあり、

医療被害者の「事故原因究明と再発防止」の願いがなかなか生かされていません。

今回の4/18ニュースウオッチ9は、医療事故被害者にも丁寧に取材していました。

今後、高齢化等で国民の医療需要の急増が心配されていますが、

医療安全がないがしろにされないよう、しっかり発信していきたいと思います。

医療過誤原告の会事務局 宮脇

 

 

 

 

 

4月医療事故調査制度設立推進 署名・宣伝のご報告

厚労省医療事故調査制度検討部会は、5月29日の会議で、

議論をまとめていく構えのようです。 

公平性・透明性のある公的医療事故調査制度を実現へ向けて、

一層運動を強めていきましょう。

第48弾、医療事故調査制度設立を求めるチラシ配布・署名活動を、

下記の日時・場所で行いました。 

日 時 4月20日(土)17:00~18:00   

場 所 地下鉄丸ノ内線・都営大江戸線 本郷三丁目駅改札口付近

あいにくの雨模様でしたが14名参加して頑張りました。

特に、署名がたくさんご協力いただきました。

終了後、参加者が増えて15名、にぎやかに懇親会を行いました。

次回は、5月26日(日)16時~17時、JR御茶ノ水駅、御茶ノ水橋改札口付近です。

連絡先 宮脇(090-6016-8423)

3/27NHKニュースウオッチ9、「医療訴訟が救急医療の萎縮に」報道、抗議・訂正要請話し合い報告

4月4日午前11時、永井裕之さん(医療の良心を守る市民の会代表)、

永井国生さん(東京医大被害者ネットワーク代表世話人)と宮脇(医療過誤原告の会・会長)の3人でNHKに出向き、

首記の件でニュースウオッチ9編集責任者、チーフディレクター、取材ディレクターの3名と、

4月1日に渡した各団体の抗議・要請文(ファイル参照)に基づいて話し合ってきましたので報告します。

 

冒頭に、こちらから抗議・訂正要請について、丁寧に話しました。

NHK側は、番組編集責任者のN氏が主に話しました。

 

NHKの説明を要約すると、

ニュースウオッチ9は国民の命と安全、安心を

第一義な問題としてとりくんでいる。

今回の埼玉県の事件を取り上げたのも、

救急「たらい回し」で落としてしまった命の重みにこだわったからだ。

第1回目の報道と2回目は救急体制の不備を主眼に報道した。

第3回目は受け入れを断った病院や救急に従事している3名の医師から、

訴訟を理由に救急受け入れを断っている事があると話しがあり、

そういう取材を中心に報道した。(話の内容が事実であるか確認はとってない)

被害者の方が、「訴訟を理由に救急医療が委縮していると報道された」と感じて、

傷ついているのであれば、報道する側にとってはショックで、

こちらの真意は、「訴訟を理由に断っている現実があるのであれば、そのような状況が問題だ」、

と、認識だった。

ニュースウオッチ9の考えは、今回の件は救急体制の不備が原因だとの認識で、

今日、みなさんのお話をうかがって、全く同じ思いだ。

当初から、今回亡くなられた方に取材をしたいと調査してきたが、

特定に至らず、残された課題となっている。

原点に返って、救急たらい回しの被害を受けた方へ、今後取材していただきたいので、

協力をお願いしたい。

また今日、話をうかがった医療安全制度作りについても、取材を進めていきたいので、

協力いただきたい。

以上が、NHK側の釈明です。

 

NHK側は、先日の報道が、

医療被害者を傷つけ、多くの視聴者に誤った認識を伝えたことについて、

こちらの申入れを受け止めたが、その上で、明確な謝罪、訂正をするのではなく、

「救急たらい回しについて、命を救えなかったのは救急体制の不備が、報道の真意だ」、

との釈明は、あらためて画像を観て、とても納得できるものではありませんでした。

しかし、こちらの主張を1時間半にわたって、丁寧に聞きとり、

今後、被害者の取材を行って、正確で深い報道内容にしていくよう努力すると、

返事がありましたので、

今後、NHKがどのようにこの問題を具体化していくのか、しっかり見守っていくことを伝え、

当日の話し合いはそこまでとしました。

宮脇 記