新年のご挨拶   医療過誤原告の会・会長 宮脇正和

新しい年が明けました。 医療事故被害者支援、公的医療事故調査制度創設にご尽力いただいている皆様に、こころから感謝申し上げます。

昨年は、5月に厚労省の医療事故調査制度検討部会で、遺族からの事故調査要請に道を開く医療事故調査制度設立方針がまとまりました。 今年は、その流れを法的に位置付けて、一日も早い制度の運用につなげていく大事な年です。

これからの課題は、医療事故原因調査を、公平性・透明性において国民に納得がいき、「真」に再発防止に役立つ仕組みにしていくことが肝要です。

厚労省研究班の調査によれば、医療事故による死亡が年間24000人と推測されています。 私達、医療事故被害者の多くが、ある日突然、医療事故被害者・家族になってはじめて、医療事故から学び、医療の安全・安心を図っていく大切さを、痛切に思い知らされ、今日の「医療過誤原告の会」の運動となっています。

当会役員一同、日々全国で医療事故に遭遇する被害者が、泣き寝入りしなくて済むように支援し、医療事故の再発防止につながる抜本的な医療事故調査制度創設を願って引き続き努力していきますので、多くの皆様のご支援を本年もよろしくお願い申しあげます。